前文・末文・後付
【前文】
前文の中には、
■頭語
■時候の挨拶
という二つの構成があります。
前文とは、文章の書き出し部分で、人と会ったときの初めの挨拶をする部分に相当します。挨拶の内容によって次のような色々なケースがあります。
◎ 相手の安否をたずねる挨拶
【実例】
山田様 お変わりございませんか
河井様 いかがお過ごしでいらっしゃいますか
青木様 お元気でいらっしゃいますか
大田様 お変わりなくお過ごしのことと拝察いたします
広瀬様 ご無事でお暮らしのことと 思います
森田様 ますますご健勝のこととお喜び申し上げます
◎ こちらの安否を伝える挨拶
【実例】
お陰さまで私も元気に暮らしております
お陰をもちまして私どもなにごともなく過ごしておりますのでご安心ください
その後無事に回復に向かっておりますのでご安心くださいませ
◎ 感謝・お礼の挨拶
【実例】
平素は何かとお世話になり誠にありがとうございます
先日は格別のご厚情にあずかり深く感謝いたします
日頃並々ならぬご鞭撻を賜り深謝申し上げます
いつもなにかとご心配をいただきありがとうございます
◎ お詫びの挨拶
【実例】
先日はお手数をかけまして誠に申し訳ございません
先般は思わぬ長居をしてしまい深く反省しておりますどうかお許しください
過日はご厚恩に背くような真似をしてお詫びのしようがありません何とぞご容赦ください
いつぞやはご好意を無にしてしまい合わせる顔がありません
日頃のご無沙汰誠に申し訳ありません
また、「頭語」とは、文字通り手紙の最初の部分に書くので「頭語」と呼びます。頭語のほかに、起語、起首、冒頭語とも呼ばれています。
「拝啓」「謹啓」「拝呈」などのような決まった語句を書きます。
詳しくは、頭語と結語のページで確認してください。
時候の挨拶は時候の挨拶のページでご確認ください。
【末文】
末文の中には、
■結びの言葉
■結語
という二つの構成があります。
末文は本文をしめくくる部分です。はがきの主旨をまとめる言葉のほか、相手の健康を気遣う言葉などが末文にはつかわれます。これも結びの言葉の【実例】を参考に、そのときどきにふさわしい末文の挨拶を加えてください。
◎ 結びの言葉
【実例:一般的】
まずはお礼まで申し上げます
取り急ぎご案内申し上げます
右、用件のみにて失礼致します
以上、くれぐれもよろしくお願い申し上げます
略儀ながら書中にてお礼申し上げます
またご連絡いたします
【実例:ことづてを頼む】
皆様によろしくお伝えください
国井様からもよろしくご伝言のほどお願いいたします
山岡様にお伝え願えれば幸いです
例の件、よろしくお頼み申し上げます
【実例:返事を求める】
ご返事お待ちいたしております
折り返しご返事いただければ幸いです
お手数ながらお返事お願いいたします
勝手ながらご連絡のほどお願いいたします
【実例:健康を願う】
皆様のご健康をお祈り申し上げます
時節柄お身体を大切に
天候不順の折からご自愛のほどお祈りいたします
暑さ厳しき折からお元気でお過ごし下さいませ
【実例:今後のことを頼む】
今後ともよろしくお願いします
今後ともご指導のほどお願い申し上げます
なにぶんお導きのほどお願い申し上げます
これからもご協力お願いいたします
【実例:断りをする】
勝手申しまして申し訳ありませんがご了承のほどお願いいたします
残念ながら貴意にそいかねますのであしからずご了承いただきたいと存じます
わがまま申しまして申し訳ありません。どうぞお許しください
なにとぞご寛怒くださいますようお願いいたします
結語とは、文字通り文章の結びの部分で使われるため、「結語」と呼ばれます。結語は手紙の中で「さようなら」にあたる言葉で、頭語に対応した言葉を使うのが一般的です。頭語と結語は、基本的にペアで使われます。
「敬具」「謹言」「敬白」などのような決まった語句を書きます。
詳しくは、頭語と結語のページで確認してください。
【後付】
末文の中には、
■日付
■署名
■宛名
■脇付
という四つの構成があります。
◎ 日付
日付は、はがきを書いた年月日。年を省略することもある。
それぞれケースによって使い分けする。
【タテ書き】「平成十三年五月三日」「二〇〇五年六月二日」
【ヨコ書き】「平成19年11月2日」「2009年2月28日」
【結婚・祝い事】「四月吉日」「平成21年3月佳日」
【年賀】「平成十三年元旦」「2009年元旦」
【季節の見舞い】「平成24年盛夏」「2012年孟夏」
◎ 署名
署名は、はがきを書いた本人の直筆のサインのこと。はがきの表面に差出人として記入してあるので省略する場合もある。
通常、日付の次の行の下方、末尾を本文の行末に合わせるか、一字上げたところに書きます。
◎ 宛名
宛名は、相手方の名前と敬称。正式には、姓と敬称。手紙では書きますが、はがきの場合省略することが多い。
◎ 脇付
脇付とは、いっそうの尊敬を加え、へりくだった気持ちを表す言葉で、宛名の下や、左下に小さく書き添える。
「侍史」「机下」「足下」などのような決まった語句を書きます。
はがきには脇付をしないのが普通です。
また敬称に「御中」や「各位」を使ったときも脇付は用いない。さらに、事務用や凶事にも脇付はいらない。